今日2020/1/29のバイキングの放送で、でマタニティーマークの「逆」バージョンの逆マタニティーマークなるものの存在を知りました。
妊婦の妻に優先席を譲ってくれたのは、おばあちゃんでした。
席を譲ってもらう側から声をかけるのは勇気が必要。
席に座っている側が譲るために声をかけるのも勇気が必要。その勇気をだしやすくする何かがあったらいいな、と思い作りました💡https://t.co/2v9ErRtANK pic.twitter.com/AnKKrRMpQy
— 妊婦さんに席を譲りますマーク (@sekiwoyuzuru) January 6, 2020
逆マタニティーマークは妊婦さんがつけるわけではありません。
男性の方や、健常者の方がつけます。
通常のマタニティーマークのように助けを求める側がつけるのではなく、助けたいという意思のある健常者側がつけるので「逆」マタニティーマークと呼ばれています。
今回はそんなマタニティーマークのについての情報や、本当に役立つかなどの考察を、3人のママの私の目線で解説します。
もくじ
逆マタニティーマークとは?
逆マタニティーマークの正式名称は、「席ゆずりますマーク」。
妊婦さんに席を譲りますという意思を持っていることを周囲にアピールするためのマークです。
使い方に関してはこのように書かれていました。
席ゆずりますマークは、まだ知名度が低いため、マタニティマークと間違えられる可能性があります🙇🏻
『立っている間はカバンにしまい、座る時に出す』ことで対策が可能です💡
そのために、付属品の紐を長い物に変更しました!このようなことが起こらなくなるくらい、マークの普及活動を頑張ります💪 pic.twitter.com/kU7A4OB8fZ
— 妊婦さんに席を譲りますマーク (@sekiwoyuzuru) January 25, 2020
マタニティーマークと誤解されないためにも、「立っている間はカバンにしまい、座るときに出す」という使い方が推奨されています。
立っているときに見えるように付けているとマタニティーマークと誤解されて、逆に席をゆずられてしまっては困りますもんね。
このマークは、電車で座っている人が「私はもし妊婦さんが立っていたら席をゆずりますので声をかけてください」と思っていることを周囲に知らせる役割を持っています。
なぜ、逆マタニティーマークが必要なの?
もともとマタニティーマークというものが存在するのに、なぜ逆マタニティーマークなるものが必要なのか?
それにはこんな理由があります。
妊婦さんは周囲に気をつかいながら生活している
私も3回妊娠を経験しているので痛いほどわかりますが、妊婦さんって肩身が狭い思いをしているんです。
私自身も、妊娠するまでは全く知りませんでした。
妊婦さんと聞くと、周囲に守られ優しくされているイメージがありますよね?
でも意外と、実際は違うことが多いんです。
現に、私は第3子を妊娠しているときに、職場の上司から「妊娠は病気じゃない」と言われました。
つわりが辛くても勤務中に休むことを禁じられていました。
また、奥さんが不妊治療をしている同僚からは、「誰もが祝福しているわけじゃないから発言に気を付けるように」とも言われました。
本来ならお腹に新しい命が宿っているのは喜ばしいことなのに、なんだか後ろめたい気持ちになったのを覚えています。
そのころのことについてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
妊娠中にこういう思いをしたことがあるのは、私だけではないはずです。
今もどこかで肩身の狭い思いをしている妊婦さんがたくさんいるはずです。
マタニティーマークを堂々と付けるのに抵抗がある
マタニティーマークは、妊娠して病院で心拍が確認できると、母子手帳と一緒に市役所でもらえます。
妊娠初期は、一応カバンに付けてはいたものの、内側に向けて見えないようにしていました。
夫には「それじゃ意味ないよ」と言われていたのですが、よく見える場所につけるには抵抗がありました。
というのも、マタニティーマークには誰もが理解を示しているわけではないのを知っていたからです。
産婦人科の待合室でも、マタニティーマークを目立つ場所につけている妊婦さんは少なかったです。
マタニティーマークへの嫌がらせが後を絶たない
今日のバイキングでも言われていましたが、マタニティーマークをつけているだけで嫌がらせに合うという事例が後を絶たないのです。
- 具合が悪くなって周囲に迷惑がかかるから電車に乗るな
- わざとぶつかられたり、押されたりする
- 妊婦はえらいのか?と言われた
など、びっくりしてしまうようなことがたくさん起きています。
最近バズっているこちらのツイート。
ちょうど今
マタニティマークを付けた私を見て
席を譲ってくれた女性がいたそしたら
50代くらいの男性が割り込んできて
「なんか文句あんのかよ」
と言ってその席に座ったなんでこんな嫌がらせを受けないと
いけないんだろう最後にその女性が私に
「すみません」って謝ってきたのが
辛かったよ— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) January 22, 2020
この方は、ゆずってもらった席を男性に横取りされて、さらに「文句あんのか」と言われたのだとか。
しかもこのツイートに対しても賛否両論。
批判的な意見もたくさんで、「嘘つき」 などと言ったメッセージが来ているのだとか…
この方の発言が嘘なのか真実なのかは私にはわかりませんが、似たようなことがたくさん起こっているのは事実です。
バイキングでは先日出産されたキンタロー。さんがインタビューを受けていました。
臨月のときに、嫌がらせで思いっきりぶつかられたと話していました。
このように、妊婦さんが嫌がらせの標的になることは多々あります。
自分を守るためのマタニティーマークを付けることで嫌がらせを受けてしまうなら、付けたくなくなってしまいますよね。
逆マタニティーマークの目的
とは言え、妊娠しても仕事を続けている人はたくさんいます。
仕事をしていなくても、電車やバスなどの公共の交通機関を使わなければならない人もいます。
そして、マタニティーマークを付けることに後ろ向きな妊婦さんが多いのも事実です。
「どうしたら妊婦さんを守れるのか。」
その答えの1つとして考えられたのが、「妊婦さんに席を譲りますマーク」です。
妊婦を経験して、お腹出てない時期でもつわりで気持ち悪かったり、お腹大きい時期は張って痛くなったりすることを知ったし、いろんな人に助けられて申し訳なく思いつつ優しさに触れて嬉しかったから、今度は私が席を譲りまくりたい。もちろん妊娠以外の人にも。 #席譲りますマーク #逆マタニティマーク pic.twitter.com/Fco7dbuizQ
— 加賀美絵里花 (@kagamierika) January 24, 2020
妊娠初期でお腹が目立っていない妊婦さんがマタニティーマークをつけていなかったら、見た目では妊婦さんと判断できないですよね。
本当は困っている人がいたら席を譲りたいと思っていても、だれが困っているかはわかりません。
「助けたい」という自らの意志を表明し、妊婦さんのほうから声をかけてもらおうというのが逆マタニティーマークの目的です。
逆マタニティーマークは誰が作ったの?
席ゆずりますマーク(通称 逆マタニティーマーク)の発案者は、椎野 祐輔さんという方です。
Twitterはこちら。
Twitterのプロフィールを見てみると、「アプリ婚活インストラクター」と書いてありました。
婚活のアドバイスをされている方のようです。
ご本人も「最高の女性とアプリ婚」そして「長男0歳」と書いてありますので、最近奥さまが妊娠・出産されたのでしょう。
逆マタニティーマークは、奥さまのために考えられたものかもしれませんね。
逆マタニティーマークの値段と購入方法
席ゆずりますマークを購入したい場合は、椎野さんのホームページから直接注文するようです。
コチラから購入できます。
ちなみに値段は380円。
いろいろ種類がありますが、全部の種類が380円でした。
どれもめっちゃいいーーー‼️🥺✨
紫、他より少しだけ購入数が少ないんだけど、一番かわいい気がするのは自分だけか…?🤔 pic.twitter.com/ffLf9ZfijZ
— 妊婦さんに席を譲りますマーク (@sekiwoyuzuru) January 23, 2020
送料は全国一律120円なので、実質500円というところでしょうか。
ワンコインで買えます。あなたは欲しいと思いますか?
逆マタニティーマークをもっと普及させるには?
無料でもらえるマタニティーマークと違い、お金を払って購入する逆マタニティーマーク。
理念には賛同するもののお金を出してまで買いたくないという人も多いのではないでしょうか。
本当に広く普及させることを目的とするのなら、画像を無料でダウンロードして個々で作成できるようにしたらいいと思います。
商品化にこだわらず、意志を伝えるだけなら紙を印刷してそのままつけるだけでも良いですよね。
しっかりさせたいなら100円のキーホルダーにつければ十分です。
わざわざ通販サイトで購入するとなると、敷居が高くなってしまうのではないかと思います。
実際に今家族が妊娠している人や、「善い行いをしたい!」とアンテナを張っている一部の人たちにはウケるかもしれませんが、なかなか一般化は難しいかもしれません。
普及しないということは妊婦さん側がこのマークの存在を知らないということ。
それではせっかくのマークの意味がなくなってしまいますよね。
逆マタニティーマークは本当に役立つのか?
私が妊婦さんだとしたら、逆マタニティーマークを見つけても「席を譲ってください」とは頼めないと思います。
どうしても体調が悪くて今にもしゃがみこんでしまいそう…というときなら、お願いするかもしれません。
でも、頑張ればどうにかなるときなら間違いなく我慢します。
この試みは、すごく素敵だと思います。
でも、1人でいるときに自分から助けを求めるってなかなかできません。
お腹が目立ち始める前なら「本当に妊婦なのか?と思われたらどうしよう」などと余計なことを考えてしまいそうです。
それだけ妊婦さんは日頃肩身が狭い思いをしています。
たとえば夫と一緒に電車に乗っていて夫のほうから譲ってくださいと頼んでくれたら座れるかもしれません。
逆マタニティーマークの存在を知っていても、私は声をかけにくいと感じます。
逆マタニティーマークはまだまだ普及していないので、妊婦さんがマークの存在を知らなければ、なおさら声をかけにくいでしょう。
見ず知らずの人に助けを求めるというのはそれだけハードルが高いのです。
最後に:マタニティーマークの重要性
最後に、逆マタニティーマークではなく通常のマタニティーマークをつける意味についてお話します。
まず、マタニティーマークは必ずつけましょう!
できれば見えるところのほうがいいですが、カバンの外側でなくても体側で隠れるところでもいいから付けてください。
そうじゃないと、もしものときに取返しのつかないことになります。
もし妊婦さんが1人のときに意識を失ってしまったら、お腹に赤ちゃんがいることを伝えられる人がいません。
車につけるマタニティーマークも必ずつけましょう。
事故にあったときに、妊婦さんが喋れない状況でも救急隊員の方に赤ちゃんのことを知らせることができます。
マタニティーマークは「席をゆずってほしい」「道をゆずってほしい」というためだけにあるのではありません。
もしものときに「私は妊娠しています」「お腹の赤ちゃんの命も助けてください」と伝えるためにもあるのです。
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